学習の流れを記載した所で、今度は
具体的な学習方法
について記載していこうと思う。
情報処理安全確保支援士試験は、
試験の内容及び形式の違いとして、
・午前 I
・午前 II
・午後 I
・午後 II
の 4 パターンがある。
いずれの試験においても、結局の所、
「如何に多くの過去問に当たれるか」
が勝負の分かれ目だと思われる。
ただ、午前と午後では、具体的な学習方法が大きく異なる。
よってここではまず、
午前問題への具体的な取り組み方法
について述べたいと思う。
■初学者は午前 II 対策から始めよう!
私のように、初めてこの試験に挑む人にば、
午前 II 対策から始めること
をお勧めする。
理由は、以下の通り。
- 午前 I に比べ、出題範囲が狭いこと
- セキュリティ関連問題は午前 I にも出題されることがあること
このため、まずは午前 II の過去問を多数解き、
午前試験の形式になれるとよいと思う。
学習に利用するもの
実際の学習方法としては、こちらのサイトを活用させて頂くのがもっとも効率よいと思う。
「情報処理安全確保支援士ドットコム – 過去問道場 -」
http://www.sc-siken.com/sckakomon.php
平成 21 年度春期試験から、最新まで網羅されており、
網羅度は 100%。
試験年度や出題分野などを選択した状態で、
一問一答形式で過去問を解くことができる。
しかも、一問解答する毎に、
わかりやすい正解解説も見れる状態となっており、非常に便利。
さらには、アカウント登録することで、自分の学習履歴を残すことができる。
これにより、出題範囲を、
・未回答問題
・過去間違えた問題
などから選択でき、効率的に学習できる。
私は元々 IPA の過去問ページから過去問を取得して解いていた。
しかしながら、これだと、
・午前 II を一通り解いてから解答を確認
・間違えた所は自分で別途調べる
という作業が必要になり、あまり効率はよくなかった。
そこで、途中から、定番と言われる
過去問道場
を利用させて頂いたのだが、効率は一気に上がった。
一番大きかったのは、解説がその場で出てくること。
別途調べる必要がないのである。
このため、午前 II 対策は、
ひたすら過去問道場で過去問を解く、
という作業を実施した。
ここまでの Point!午前 II 対策は過去問道場で決まり!
実際の学習方法
繰り返しになるが、実際の学習方法としては、
出題範囲を未回答の問題に設定した上で、
- 過去問を解く
- 間違えた問題(自信がない問題)は解説を読む
を愚直に繰り返すのみである。
通常の学習方法では、
間違えた問題を確実に正解するまで何度も繰り返し解く、
というのは有効な方法だと思う。
が、午前 II 対策ははっきり言ってその必要はない。
なぜなら、午前問題自体、
「四割は過去問から出題される」
といわれるほど、過去問からの出題比率が高いからだ。
実際私が受験した平成 29 年度春期試験においても、感覚的には、
・四割が過去問
・三割が過去問をベースに少し変えた問題
・一割が午前 I にも出るセキュリティ関連の問題
・二割が新規
という感じだった。
このため、平成 21 年度春期から 29 年度春期までの問題を一通り解けば、
必然的に何度も同じ問題を解く
ことになる。
よってあえて同じ問題をあえて繰り返す必要はない。
実際には、試験 3 回分もやれば、
「あれ?この問題前も見たな」
というのが増えていくので、ちょっとやるだけで上述のような感覚は理解してもらえると思う。
そうなればもう後はひたすら解くだけである。
午前 II はもうハッキリ言って、暗記問題。
すごく簡単な百人一首のようなもの。
「むらさめの…」と言われれば「霧たちのぼる…」だ!
みたいなもんで、
問題を見た瞬間に解答を選択できる、
というレベルに結構早い段階でなる。
よって、100 問やって六、七割正解できるようになってくれば、
後は通勤時間とか、寝る前に 30 分とかにちまちまやっていく、
ということを継続すればよい。
また、それぐらいの割合になれば、今度は午前 I 問題にチャレンジし始めればよいと思う。
ただ、私のように、学習期間があまりとれない場合には、
・2 週間ぐらいでこのレベルに持っていく
・後は息抜きがてらやる
という位にしておかないと、
他の対策に時間がとれなくなってしまう
ため、注意した方がよいと思う。
・二週間程度で六、七割の正解率に持っていこう!
・後は隙間時間にちょこちょこ確認!
■午前 I 対策は午前 II と基本同じ!でも時間は 3 倍掛けよう!
午前 II である程度正解できるようになれば、今度は午前 I に挑戦する。
やることは基本的に午前 II 対策と同じ。
しかしながら、午前 I はセキュリティに限らず、
情報処理技術者試験に共通した問題が出題される。
このため、特定分野のセキュリティ技術しか知らない私にとっては、
正直最大の難関
であった。
E-R 図とか、
RDBMS(Relational Data Base Management System) とか、
プロジェクト管理とか
PMBOK とか…。
SPI 試験をやったことがある人なら、
アローダイアグラムとか一部知っている話もあるようだが、
私は全く知らなかった。
以下、私の場合の学習方法を記載するが、
一般的なソフトウェア技術者ならば
私ほど時間を掛けなくてもよいかもしれない。
学習に利用するもの
なんとありがたいことに、午前 II 同様の過去問道場が午前 I にも存在する。
よってこちらも以下のサイトを活用させて頂くのがもっとも効率よいと思う。
「応用情報技術者試験ドットコム – 過去問道場 -」
http://www.ap-siken.com/apkakomon.php
こちらは平成 17 年度春期試験から最新まで網羅されている。
その他の機能は情報処理安全支援士ドットコムと全く同じ。
違うのは過去問の量。
こちらでは、その名の通り、応用情報技術者試験への対策を主眼としている。
どうも応用情報技術者試験の方は、午前 I 相当の試験は 80 問の模様。
*情報処理安全確保支援士試験は 30 問。
このため、過去問の量が圧倒的に多い。
実際私はすべての問題を当たれなかった。
また、前述の通り、範囲も広いため、解説を読む時間や、さらに調べるための時間がかさむ。
こういった事情から、午前 II 対策よりも随分と時間を掛けて対応した。
ただ、こちらも過去問からの出題割合が多く、覚えれば答えられる、という問題も多い。
やっぱりひたすら解いていくのがよいと思う。
ちなみに、午前 I は、
一旦合格点である 60 点を越えると、
仮に午前 II 以降のテストで不合格となったとしても、
以降 2 年間は受験を免除される。
*午前 I 試験合格者という扱いになる
よって、万が一落ちてしまう場合のことを考えても、ここは頑張っておくべきだと思う。
ここまでの Point!・午前 I 対策も過去問道場(姉妹サイト)で決まり!
・でも、午前 II 対策より時間を掛けよう!
実際の学習方法
実際の学習方法自体は午前 II と何ら変わらない。
ただ、午前 II とは異なり、解説だけでは理解できない問題が多かった。
このため、解説を読んでも分からないものは、
別途 Web で調べる、
という作業は発生していた。
違いはそれぐらい。
私の場合、やはりこちらも
・六割程度の正解率になるまでは集中的に取り組む
・その後は隙間時間を利用して過去問道場をやる
という形で対応した。
ここまでの Point!・Point も午前 II と同じ!
■結果はどうだった?
これまで述べたような学習方法を試験日まで続けた結果、
試験直前の状態としては、
・午前 I は 30 問毎に平均 75% 程度の正解率。
・午前 II は 25 問毎でほぼ 100% の正解率。
(たまーにケアレスミスとかクリックミスがある程度。)
となっていた。
実際の試験結果は、ブログにも書いたが、
・午前 I は 74.80 点
・午前 II は 96.00 点
となった。
この結果から、
『過去問道場での正答率』は『実際の正答率』とほぼ等しい、
と考えてよいと思う。
実際に学習される方は、こういった結果も参考にしながら
自分の実状を測って頂くとよいのではないかと考えている。
午前対策はここまで。次は本題の午後対策について書いていこうと思う。
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