過去最低を更新 – 情報処理安全確保支援士試験の応募者数 –

■過去最低を更新 – 情報処理安全確保支援士試験の応募者数 –

最近、結構注目している、

情報処理安全確保支援士試験関連の数字。

先日、IPA から平成 30 年度秋期試験の

応募者数に関して発表があった。

平成30年度秋期情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)試験および
情報処理技術者試験の応募者数について
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20180904.html

公表によれば、今回の応募者数は、22,447 名とのこと。

前年同期比で 95.8% と、今回もまた前年同期比割れ。

春期の時点で過去最低を更新していたが、

秋期ではさらにそれを下回る応募者数となっていた。

ということで、以前まとめた、

過去最低の応募者数 – 情報処理安全確保支援士 –

に引き続き、過去の応募者数を振り返ってみようと思う。



今回も応募者数は過去最低を更新していることは

すでに述べたが、その結果、

情報処理安全確保支援士試験制度

が始まってから、下がりっぱなしという状態。

激減、ではないが、徐々に減少している。

何より問題なのは、

情報処理技術者試験

の応募者数自体は、ここ数回、数 % 程度ではあるものの

増加しているということ。

つまり、情報処理技術者試験の人気自体が落ちたのではなく、

情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)

自体の人気が確実に落ちている、ということだ。

結局のところ、

・はっきりとしたメリットが存在しない
・はっきりとしたデメリット(費用負担が重い)が存在する

ということが、じわじわと浸透してきた結果、

「受験したってしょうがない」

という所につながってしまっているのではないかと思う。

また、

・受験だけして合格し、登録しない

という選択肢をとることが、

おそらく現状最も有効な手段だということも

なかなか広まってはいないのだろうと思われる。

このままだと、ますます、

・自己満足以外何の意味もない資格

になってしまいそうで、非常に残念な状態だと思う。



一方で、少し面白い情報もあった。

情報セキュリティの国家資格登録者、1万7000人を超える見通しに
https://japan.zdnet.com/article/35125269/

前回の登録時点(2018 年 4 月 1 日)では、

登録者数が 9,181 名であったのに対し、

次回の登録(2018 年 10 月 1 日)には

17,396 名になる見込みだというのだ。

それまでの登録者は

2017 年春 4,172 名、うち第一回試験合格者の登録者数は 844 名
2017 年秋 2,822 名、うち第二回試験合格者の登録者数は 618 名
2018 年春 2,206 名、うち第三回試験合格者の登録者数は未発表

と、こちらも回を重ねるごとに登録者数が減ってきていた。

にもかかわらず、今回、倍増とは言わないが、

一気に登録者数が 8,215 名に増加した。

いったい何が起こったのか?

理由は簡単で、旧制度である

情報セキュリティスペシャリスト試験合格者

等、旧制度での試験合格をもって登録できるという、

経過措置対象者が登録できる期限が 8/19 に締め切られたのだ。

なので、駆け込み需要で増えたというだけの話である。

なお、経過措置対象者は 30,000 人程度だったと認識。

ということで、経過措置対象者は

大体 4 割ぐらいが登録したことになる。

新制度の試験合格者の登録率が 25% — 30% 程度で

あることを考えれば、それよりは多いといえる。

・いったん取得した権利(資格)は保持したい

というのはあるのかもしれない。

しかしながら、これまで登録者数の主要要素であった

経過措置対象者は、今回の期限切れをもって、

今後は一切増えることがない。

ということは、今回の登録で 17,000 人となったとしても、

次回以降の登録者数はおそらく 500 人前後となるだろうから、

2020 年までに 30,000 人の支援士を!

という経産省の目論見は、10,000 人もの数未達ということになる。

経産省はこの結果に対し、どのような反応をとるのだろうか?

まぁきっと何もしないのだろうな…。



ということで、今後はいよいよ、

情報処理安全確保支援士

自体の人気を上げていかない限り、

経産省としても目標は未達だし、

セキュリティ人材の総数という意味でも

悲しい状態が続くことになる。

何度も何度も書いてきたが、

さっさとメリットを上げてほしいものである。

試験だけ合格し、登録していない私としても、

登録しないことによるデメリットは、相変わらず感じていない。

名刺には、支援士試験合格、と書いているし、

逆に、支援士と記載するよりも、

「あ、登録してないんですね(笑)」

「ええ、高いので(笑)」

などといったところから会話が広がり、

登録してないことのほうがメリットに感じるぐらい。

この状態、まじめになんとかならんものかなぁ…。




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