平成 30 年度秋期情報処理安全確保支援士試験合格発表


■平成 30 年度秋期情報処理安全確保支援士試験合格発表

先日、

平成 30 年秋期情報処理安全確保支援士試験合格発表

があった。

プレス発表
平成30年度秋期情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)試験および
情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)の合格者を発表
https://www.ipa.go.jp/about/press/20181221.html

受験者数は 15,257 名で、過去最低を更新。

ただし微減であって、ほぼ前回同様といっていいだろう。

一方、合格者数は 2,818 名とこちらは若干増。

前回よりも 200 名程度増加している。

例年の合格者数レンジで考えれば、

大幅に逸脱する多さではないが、

試験が簡単だったのか、採点が甘くなったのか、

それとも純粋に受験者のレベルが高かったのか、

合格率は情報セキュリティスペシャリスト試験時代を

含めた過去最高にならぶ、18.5% となっている。

前回と合わせると、今年だけで大体 5,400 名が

試験に合格したこととなる。

合否にかかわらず、ひとまず受験した各位には、

お疲れさまでした

といいたい。


今回合格された方のうち、実際に支援士に登録するのは、

いったい何人ぐらいになるのだろうか?

ここ数回の登録状況を見ると、

試験合格者の登録は、

合格後すぐの登録期間中に登録するのが、大体 600 名前後。

それ以降の期間に登録するのが、大体 200 名程度増加している。

ということで、一回の試験で大体 800 名程度は

情報処理安全確保支援士として登録しているようだ。

ということで、今回もそれぐらい登録するとなると、

支援士の総数は、次回の登録完了時点で、

大体 18,000 人程度となりそうだ。

となると、2020 年には、2 万人いけばいいぐらいか。

IPA の目標である 3 万人には、

1 万人足りないことになる。

3 万人いればいい、という話でもないだろうから、

登録者数が目標に届いていないこと自体は、

それほど問題ではないのかもしれないが、

これが十分な数なのか、

それとも大幅不足の状態なのか、

なかなか判断が難しい。

ただ、少なくとも試験合格者が増えているため、

セキュリティの専門知識を持った人

自体は増えていることから、

やはりそこは純粋に喜ばしいことだとは思う。


とはいえ、目標を達成していないのは事実。

IPA としては、

情報セキュリティスペシャリスト

の資格保持者による登録を増やしたい所だろうが、

残念ながら前回の登録をもってして

経過措置期間は過ぎてしまっているため、

こちらからの登録はすでに期待できない。

しかも、

プレス発表
国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」
10月1日付登録人数は合計17,360名に
https://www.ipa.go.jp/about/press/20181001.html

によれば、現状支援士として登録している人の

8 割近くが、情報セキュリティスペシャリスト試験の

合格者である。

支援士制度ができてからの試験合格者は、

なんと 2,300 名にも満たない状況。

13% しかいない、ということである。

これでは、今後著しく登録が増えるとは、

到底思えない状況かと思う。

そんな状況を知ってるからか、

最近 IPA は、以下のような説明会を何度か開催している。

国家資格「情報処理安全確保支援士」がわかる!
制度説明会(2019年1月9日・15日開催)
https://www.ipa.go.jp/siensi/toberiss/wakaru.html

対象者が、

■対象者
・情報処理安全確保支援士試験(2017年4月より実施)の合格者
・登録資格保有者の上長の方
・技術者の人材育成・採用をご担当の方

となっているため、新たな受験者の獲得、というよりも、

むしろ試験合格者かつ未登録者の取り込みを

増やしていこう、という所が主な目的に見える。

まぁ、こういう活動を通じて、

登録者が増えていけば、それはそれでよいことかとは思う。


ただ、これをやったら登録者数が増えるか?というと、

正直大いに疑問。未登録の私から言わせてもらえれば、

やっぱり結局のところ実利がないじゃないか!

という所に落ち着いてしまうからである。

上司にお金を出してもらう、ということも考えて、

対象者に上司も含めているのだろうが、

そんなにすぐにお金を出してくれるとも思えない。

何度も繰り返し書いているが、

やっぱりちゃんと実利を得られるような施策を

考えていただきたいものだと切に願っている。

とまぁ、制度の話はこれまでもさんざんしてきているので、

このあたりにして、今回の試験の話。

解答の出題趣旨を見る限り、

午後 I は
・バッファオーバーフロー
・マルウェア感染
・インシデント対応

午後 II は
・オンプレとクラウド
・インシデント対応

といったところになっている。

午後 II などは特に、

昨今の実情を反映していて、結構現実的な問題に

対応できるように構成されているのかもしれない。

理論的・技術的な話だけではなく、

こういった実情を反映していこうという姿勢は、

かなりいいのではないかと思っている。

今回の試験に合格した人は、

現状に即した対応ができる、または

するだけの知識を持っている

という人だといえるかもしれない。

まぁいずれにせよ、

それなりに難易度が高い試験ではあると思うので、

合格した人はもとより、チャレンジした人にとっても

非常に有益であったのではないだろうか。

合格して支援士を名乗るかどうか、は別として、

合格した方には、

本当におめでとうございます

といいたい。

そして、残念ながら不合格だった人には、

この挑戦は無駄にはならないということ、

およびせっかくここまで努力したんだから、

ぜひ次もチャレンジしていただきたい、

と切に願っている。

別に試験の回し者ではないが、

何回落ちたとしても、最終的に合格すれば、

試験合格者

にはなれるのである。

受験料自体も他の資格試験と比べて

圧倒的に安い(5,700 円)ので、

半年に一回受けることは、それほど大きな

負担にはならないと思う。

今後チャレンジされる方には、

もしよければ、本サイトの

情報処理安全確保支援士への道

なども参考にしていただければ幸いである。



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