ようやく発生!?情報処理安全確保支援士になるメリット


■ようやく発生!?情報処理安全確保支援士になるメリット

これまで、情報処理安全確保支援士制度に関して、

・試験自体はよいもの
・合格することには意義がある
・登録するメリットはないに等しい
・更新費用面でのデメリットが大きい

ということで、

試験への挑戦は強く進めるが、登録はお勧めしない

という形で個人的な見解を記載してきた。

が、今回、初めて、

登録することによるメリット

というのが出てきたと思えるので、

それについて記載してみようと思う。



今回、具体的なメリットとして

取り上げるのは、こちら。

中小企業の情報セキュリティマネジメント指導業務

IPA が、情報処理安全確保支援士などの専門家を活用し、

中小企業の情報セキュリティ確保を支援する、

というもの。

全 4 回で訪問指導を行う上、

すべて無料というものらしい。

主な内容は、

・リスクの洗い出し
・対策の決定、基本方針策定
・関連規定の特定と策定に向けた検討
・レビューとまとめ

ということらしい。

正直、情報処理安全確保支援士試験に

受かっただけ、という人であれば、

これらの内容をすべて適切に実施するのは

難しいのではないか、と思う。

試験内容的に。

ただ、実務経験豊富な人もいるだろうし、

どうも更新に必要な各種講座を受けていれば、

IPA が提供している各種ガイドブックなどの

内容は理解できるっぽいので、

それらを組み合わせれば何とかなるかもしれない。

まぁ十分ではないのかもしれないが、

中小企業には重要な企業が多い一方、

・あまりセキュリティ意識が高くない
・対策したくとも費用が掛けられない

などの状況が多いことを鑑みれば、

無料だと、

「ちょっと聞いてみようか、やってみようか」

と思う企業も多いだろうし、

一度受けて、その内容がよければ、

次はどうすればいい?これで十分か?

など、次回以降も担当してくれた

情報処理安全確保支援士に

連絡を取っていくことが考えられる。

そうなると、支援士の意義も上がるし、

支援士自体の収入にもつながっていく可能性がある。

そう考えると、ようやく、

・試験合格ではなく、登録することの具体的メリット

が出てきたといえるだろう。

これは最初の一歩として、非常に有意義だと思う。



では、支援する側の情報処理安全確保支援士は、

どのように選ばれるのだろうか?

これは、どうも説明会への参加が必要っぽい。

中小企業の情報セキュリティマネジメント指導業務説明会のご案内

ということで、説明会に参加しないと

詳細はわからないっぽい。

また、謝礼が支払われる、ということだが、

いったいいくら支払われるのだろうか?

勝手な予想だが、1 万円とか、

正直その程度だと思う。

まぁ、数万円出ればよいほうだろう。

そもそも中小企業側は無料だし、

国の事業だから、むやみやたらと

税金投入すべきでもないし、

を考えれば、致し方ないとは思う。

内容的には結構大変な仕事ではあるので、

一件受注すれば個人であれば一月は生活できる、

ぐらいの料金はほしいものの、

初回ということでまぁその高望みは無理だろう。

しかし、平日の昼か…。

一回ぐらい参加してみたいが、

仕事を休んでまでいくのもなぁ。

とはいえ、実態把握として、

一度ぐらいは聞いてみたい。

所で、支援士じゃないと参加できない、

みたいな制約は今のところ書いてないのだが、

試験合格者ではだめなんだろうな、きっと。

まぁとはいえ話ぐらいは聞いてみたいものだ。



ということで、

今まで全くと言っていいほど

登録するメリットを感じなかった、

情報処理安全確保支援士制度

であるが、今回初めて、

メリットらしいメリット

が出てきたことになる。

試験合格だけではだめで、

ちゃんと登録して支援士にならないと、

この仕事は受注できない。

報酬がいくらか、によって、

メリットの大きさは当然変化するが、

登録のメリットであることには変わりない。

今後、メリットがより大きくなるよう、

こういった制度の整備・拡張を

続けてほしいものである。

あと、これも推測だが、こういった業務は

恐らくフリーランスでやっている人でないと、

受注できないように思える。

業務として、それなりに時間がとられる内容だし、

4 回の講習会も恐らく平日だろうし。

そうなってくると、IPA 自身が調査した通り、

企業でいろんな仕事を抱えながら

セキュリティの仕事を実施している人にとっては、

よそのことまで手が回らず、

そもそも応募する気にならないことが考えられる。

「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)の活動に関する実態調査」調査報告書について

仮にこれが正しければ、そもそも応募する支援士側も

少なくなってしまうので、こういった制度が

うまく回らなくなる可能性も出てくると思う。

経産省や IPA には、さらなる制度の発展を

検討してもらうとともに、支援士を抱える企業側も、

「これは勉強になるから、副業としてぜひ行ってこい!」

となってもらえれば、支援士側としては、

・資格の保持により収入の幅が広がる
・他企業の状況を知ることで、自分の知見が広がる

という金銭面でも自己成長面でも大きなメリットが出る。

支援士を抱える企業側としても、

・副業を許容することで、社員(支援士)の満足度向上(離職防止)につながる
・副業により、支援士の能力(実践力)向上が期待できる
・向上した能力により、自社のセキュリティ向上にもつながる

という形で、十分なメリットを得られるのではないか。

また、国としても、

・メリット増に伴う資格取得希望者の増加(更新費用収入増)
・各企業・団体におけるセキュリティの向上

ということが実現できると思われる。

まぁもちろん、いきなりそんなに

うまくいくとは思えない。

が、こういった制度を発展させていくことで、

全員が win-win の関係になれるのではないだろうか。

これまで、支援士への登録については、

基本的に批判的な内容ばかりを書いてきた私だが、

十分満足な内容ではないとはいえ、

こういった制度がどんどん広がることは、

非常に歓迎すべきことだと思っている。

今後、全員が十分なメリットを感じられる

制度に発展していくことを期待している。




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